新たな生活のスタートは、わくわくするもの。特に一人暮らしは自分のペースで生活を楽しむことができるため、多くの人にとって憧れのスタイルです。この記事では、一人暮らしを始める前に知っておきたい基本情報から、引っ越し準備のポイント、注意点まで、あなたの一人暮らしをサポートする情報をまとめています。
一人暮らしを始める前に知っておきたい基本情報
一人暮らしのメリットとデメリット
一人暮らしの大きなメリットは、自由に自分の時間を管理できることです。自分の好きなように部屋をデザインしたり、夜更かしをしても誰からも文句を言われません。学校や職場から近い場所を選べば、通勤通学の時間の短縮にもなるでしょう。
しかし、デメリットも存在します。例えば、金銭面での負担が大きくなったり、孤独を感じやすいことなどです。これらを踏まえた上で、一人暮らしを始めるかどうかを検討しましょう。
予算の立て方
一人暮らしをスタートする際には、予算をしっかりと立てることが大切です。家賃の相場は場所によって異なりますが、生活費や光熱費などの月々の固定費も考慮に入れる必要があります。また、初期費用として敷金や礼金、家具・家電の購入費も必要です。
以下は2021年に総務省が調査した一人暮らしの光熱費の内訳を参考にしています。この数値はあくまで平均ですので、夏場と冬場では変わってきます。とくに電気代は温める際に多くの電力を消費するので、冬場のほうがずっと電気代が高くなります。
水道代 | 2,200円 |
電気代 | 5,500円 |
ガス代 | 3,000円 |
電気代については2024年5・7で値上がりしているので、もう少し多めに見積もるべきかもしれません。
また、総務省が調査した一人暮らしの食費は、平均して4万円ほど。お弁当などを購入した際の費用も含まれています。できるだけ自炊にしたり節約をすれば、2~3万円程度には抑えられますが、それでも水道光熱費と合わせて毎月5万円以上の出費を考えたほうが良いでしょう。
参考:総務省統計局「家計調査(単身)勤労世帯」(2023年)
ここから通信費、交通費、交際費などを差し引いて、残りの金額から家賃を考えます。家賃で無理をしてしまうとその後の生活に大きな影響を及ぼすので、無理のない範囲で設定しましょう。
一人暮らしに必要な家具・家電のチェック
一人暮らしを快適にするためには、最低限必要な家具や家電を揃えることが大切です。ベッドやテーブル、冷蔵庫や洗濯機など、生活に必要なアイテムをリストアップしておきましょう。また、最初は必要最低限のものから揃え、徐々に自分の生活スタイルに合わせて追加していくのも一つの方法です。
私は家具家電0からの引っ越しを体験したことがありますが、ベッドや冷蔵庫、洗濯機など揃えていき、最後まで購入しなかったのが電子レンジでした。かわりに電気圧力鍋を購入して、これは今でも愛用しています。
これが無いと困る!というのは人それぞれです。最初から家具家電を揃えられない場合は、自分の生活に合わせた「必要・不必要」をしっかり見極めることが大切です。
一人暮らしを始める際の引っ越し準備とポイント
引っ越し業者の選び方と見積もりのコツ
一人暮らしを始める際には、引っ越し業者の選び方も重要です。複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較しましょう。また、引っ越しの時期や時間帯を工夫することで、コストを抑えることができます。とくに3月4月は春入学の学生や新卒の一人暮らしのために高くなっています。ずらせることが可能であれば、12月や1月が狙いどきです。
また、「くらしのマーケット」から依頼するのも一つの手です。「くらしのマーケット」では引っ越し業者に依頼するよりもずっと安く費用を抑えることが可能です。ただし、荷物の破損や紛失の際に保証されない・連絡がつかなくなるといったリスクもあるので、口コミの評価を確認してじっくりと選ぶ必要があります。また移動する荷物の量は正確に伝える必要があります。想定よりも多くなり1往復だったのが2往復になり倍の値段がかかった…ということになってしまいます。場合によっては次の仕事の時間があるので対応できないなんてことも想定できます。予め荷物がどの程度になるかはしっかりと見極めましょう。
引っ越し当日の流れとチェックリスト
引っ越し当日は忙しくなるため、事前にチェックリストを作成しておくことが大切です。
クロネコヤマトでは便利な引っ越しのためのチェックリストを公開しています。当日だけでなく前日からの必要な流れをまとめていますので、こちらを印刷しておくと良いでしょう
引越し先を見極めるポイント
東京都?東京近郊?
一人暮らしをするのに、あなたにとっていちばん大切なことはどれですか?
- 家賃
- 治安
- 交通アクセス
- お店などの利便性
- 職場や学校からの距離
どれも大切ですが、優先順位を決めて探すようにしましょう。
例えば、「練馬区」「足立区」「葛飾区」「江戸川区」などは東京内でも家賃の安い区として知られています。
しかし、更に安い家賃がで探したい場合は、東京近郊の県を選ぶのも手です。駅によっては東京に出るまでの時間が30分~1時間ほどで、家賃や物価がぐっと安い場所もあります。何はともあれ低家賃や物価のやすさを優先するならば、東京以外を考えてみるのは良いでしょう。
他にも、部屋の広さを求める人も、東京近郊の県であれば都内よりもお手頃な価格で見つけることができるでしょう。
逆に、交通やお店の利便性を優先とするなら、東京から探すのが良いでしょう。複数乗り入れてる駅ならばどこに行くにもとても便利です。お買い物する場所の候補もたくさん広がります。
東京都から家を探す場合の注意点
やっぱり交通の利便性を優先して、東京に住みたい!となった場合は、場所選びに注意が必要です。
まず、23区東部は押上(スカイツリー)を通る京成押上線と都営地下鉄浅草線や両国や亀戸などを通る総武線などの路線がありますが、隅田川と荒川を通るので、例えば大雨や強風の場合は電車が遅延したり停止する可能性があります。また、川を越える路線はそれぞれ距離があるので、川を越えるために別路線に振り替えるのはかなり手間になります。
また、中野区から西側、区ではなく市になってくると一駅の距離がぐっと広くなっていきます。人気の街吉祥寺などを通るJR中央線も、お隣の西荻窪駅からは直線距離で約1.75km、徒歩で約30分もかかります。
東京近郊から家を探す場合の注意点
家賃や物価を安く抑えられたと喜んでいたら、水道光熱費が意外と高い…!そんな罠に引っかかってしまう可能性があるのが、ガス選びです。東京近郊では場所によってはプロパンガスの物件が多く、都市ガスに比べるとお高くついてしまいます。
また、終電や乗り過ごしにはとくに気を使わなければなりません。電車を逃してしまったり乗り過ごした事によって仕方なくタクシーで帰ったりホテルに泊まったとなれば、せっかく安く済ませているのに手痛い出費となってしまいます。自分の普段の生活から終電に余裕があるのかの確認はもちろん、よく寝過ごしてしまう人は終着駅を選ぶのも手です。